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最近、歯科界ではCAD/CAMを利用した審美的な補綴物や、マイクロスコープ、CTなど最新機器がかなり普及してきています。
CTは3次元で骨の幅や高さ、上顎洞、神経の走行など立体的にわかりますのでインプラント治療などにはかなり用いられています。
では歯内療法の分野ではどうでしょうか?
もちろん有効な場合はあります。臼歯部(奥歯)の歯内療法外科の時はCTを撮影して挑んだ方が間違いがないでしょう。ただし、何でもかんでもルーティンでCTを撮影するのは大きな問題です。放射線防護の観点から倫理的に問題があります。レントゲンを撮影する事は人体には良いことではありませんので、本当に有効で有益な場合のみ許容される訳です。
歯科関係の業者がCTを売りたいが為にあれもこれもCTをとってやりましょう。みたいな誤った情報が流れたりして、それを鵜呑みにしてCT撮影に関しての敷居が低くなってしまっています。
さらには最近では根管治療をやるのにCTはとってもらっています。でもラバーダムはしていません。みたいな方も出てきています。歯内療法では最も基本的な事は診査・診断(これが合っていなかったら何も始まりません・・・。)と意思決定です。
そして、次は無菌的処置です。細菌感染症な訳ですから無菌的に適切に治療をするには無菌的環境やディスポーザブル製品の利用、時間の確保など環境整備が非常に重要です。そこまではなかなかできませんが、やらなくてはならない事です。
現在、歯科界は大きく変化している時期です。ただ、正しいものは正しいもので残ります。情報も多く流れ、正しい情報、誤った情報など様々です。歯科医療従事者の方も重要ですが、情報を選択する患者さん側も重要です。お互いに良い関係で良い医療が維持されると思います。今後の方向性はまだまだ読めない状況ですが、少なくとも歯内療法領域はこれから改善していかなければと思っています。
最近CT撮影に関する出来事がいくつか出たのでふとブログに記載しました。