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毎日ロンドンオリンピックが報道されて話題が多いですね。北京オリンピックも凄い注目でしたが、今回も改めて注目されてさすが4年に一度のオリンピックだと思います。
私個人的には金ではないメダルを取った選手の顔色の違いが印象的です。
銅メダルでも「快挙!」と報じられたり、「初めてのメダル!」と言われれば良いですが、「金確実」とか「連覇」とか言われていると競技後のコメントが「応援している人に申し訳ない」とか「反省している」まで発言が出てきてしまいます。私的にはちょっとそこまではどうなの?と思ってしまいます。頑張ったんだから良いじゃない!
銀メダルや銅メダルだって凄いことです。それを「反省しています。」は難しいですねえ。厳しいですねえ。
私が日本のゆとり教育などの影響で1位じゃなくても良いと思ってしまっているのでしょうかね?色々な立場や今までの金メダルを目指して苦労してきた選手達の熱い気持ちですからどれが正解とかはないかもしれませんが、単純に凄いんだから私は「お疲れさま」という気分です。
まあ、細かい事は別にして「日本頑張れー!」とただ楽しんでいる私でした。
少し前ですが何かを爪の間に刺してしまい化膿してしまいました。最近少し悪化してしまい、ここ数日治療中痛くて辛かったです。オペ中に器具を持つのに力が入らず苦労しました。
おととい皮膚科に行ったらセフゾンを一週間分もらい飲み始めましたがだいぶ良くなってきました。感染は気をつけなければならないですね。
細菌は簡単にはやっつけられません。歯内療法における根管内も一緒です。
7/21、22と東京のセミナールームでペンエンドスタディクラブインジャパンの研修が行われました。今回で第5日、6日でした。
英語論文を要約してサマライズカードというものを1週間前の提出期限に提出し、今回は論文の内容をまとめて皆の前で発表するという形式のプログラムです。8名だけで1年間歯内療法の事だけをひたすらトレーニングします。
今回の私の与えられた論文は、Zehnder先生の「Root Canal Irrigants」およびD.RICUCCI先生の「Apical limit of root canal instrumentation and obuturation,part 1.Literature review」でした。
1本めの論文では根管治療における洗浄剤はどんなものが良いのか?どのようにして使用するか?などなど普段何気なく使用している薬剤の事について深く知ることができました。ただ使うのと理解して使うのでは大きく異なります。
また、2本めの論文では歯内療法においてどこまで根管形成(神経の管を清掃する行為)をして根管充填(根に薬をつめる行為)をするのか全体像がつかめました。
今後も多くの論文を読む必要があります。何とかついていけるように頑張りたいと思っています。
たまに歯内療法専門医と名乗っている歯科医師の話が今まで耳に入ってきています。しかしレベルは色々なようです。以前も記載したかと思いますが、まず根本的に日本では歯内療法専門医という公の定義みたいなものは結構曖昧です。アメリカでは専門医制度が確立しているので非常に明確になっており「Endodontist(エンドドンティスト)」という名の専門医(スペシャリスト)が活躍しています。
日本では日本歯内療法学会の認定する指導医や専門医は明確に存在しています。日本歯内療法学会(JEA)によると2011年1月現在で指導医は58名、専門医は161名(指導医込み)とのことです。
ただ、問題なのは専門医や指導医を持っているから絶対大丈夫ということはありません。(そもそも歯内療法というか医療に絶対大丈夫という概念がありません。)しかし、その分野の研究や勉強を特化してやっているのは間違いないでしょう。
私が教わっている歯内療法専門医という定義は、日々の臨床を歯内療法だけしか行わないスタイルの歯科医師のことを指します。
当院は歯内療法のみを扱う歯科医院ですので歯内療法専門の歯科医院ではありますが、私自身は週3日当院で歯内療法だけを行い、他の日にはクラウン(かぶせもの)や歯周病の治療などもしていますのでGP(General Practitioner)一般医という定義になります。現在ペンエンドの1年コースを受けているので将来は日本における歯内療法専門医(エンドドンティスト)になれればと思います。しかし、その壁はかなり高くて多くの困難があるため今苦労しているところです。
かなりマニアックですが、ネットなどで調べる時にその歯科医師がどのようなトレーニングを受けているのかを調べるのはある意味必要なことかもしれません。何せマイクロスコープ(ハード)があるだけでは難しいのでそれを使いこなす人間(ソフト)も非常に重要です。
そしてラバーダム防湿法を筆頭に無菌的にきちんとやっているかなど基本的なコンセプトを実践されているか?なども重要なファクターです。情報も多い時代ですが、その中でどの情報を選択するか?は結構大変ですね。
先日のペンシルバニア大学の歯内療法科のチームが日本にやってきてシンポジウムが開催されました。
その日程初日に行われた外科のハンズオンコースの写真です。会場を提供してくれている会社の方が写真を撮ってくれていたようで今日送られてきました。
写真はマネキンを相手に片手でリトラクターという器具で歯肉を押さえて必死にオペしているところです。いわゆる歯内療法外科で根尖切除術というものです。歯肉を切って開いて内部の根の尖端を3mmくらい切断する手術です。さらに多くはMTAセメントという材料をマイクロスコープ下で根の裏から超音波器具を使用して穴を開けて特殊な器具で詰めます。逆根管充填と呼びます。これらの手術は歯科医師の治療技術の中では結構難しいレベルに該当するもので、今回のようなハンズオントレーニングなどを受けたりして少しずつ習得していくものです。
いつもマイクロスコープ下で丁寧に時間をかけてやっているので多くは治癒することが多いのですが、どうしても通常の治療では治癒できない。もしくは通常の治療が困難な場合などは歯内療法外科で歯を保存する必要があることもあります。外科はやりたくてやるものではありませんが、最終手段として用いる為には重要な手技と言えるでしょう。
しかし、できればここまでやらないで済むようにしたいですね。
世界各国からペンシルバニア大学で専門医プログラムを卒業した歯科医師が集まりそれぞれトピックごとに講演されました。
写真はお昼ごはんの時間を利用してのプレゼンテーションです。根管洗浄についてペンエンドスタディクラブインジャパンの先生が講演しています。
明日から2日間ペンシルバニア大学の歯内療法科が日本にやってきてシンポジウムが開催されます。
今日はその前日ですが株式会社ジーシーの研修室でマイクロサージェリーのハンズオン(実習コース)に参加してきました。さすがジーシーという感じで研修室が素晴らしくきれいで二人に一台カールツァイスのピコが使用できるようになっていました。写真に写っているようにマネキンがあって歯内療法外科の実習ができる環境が整っていました。
内容は前歯と臼歯の根尖切除術です。オペのコンセプトから始まり、マネキンを使用してMTAセメントを逆根管充填したりと色々実際のオペのイメージが習得できるような内容でした。私個人的にはドイツで開業している素晴らしい先生から直接教わることができたのがとても良かったと思います。もちろんペンシルバニア大学歯内療法科教授のキム先生の話も聞けて良かったです。初めてお会いしましたが、臨床と研究を両立してこれだけ世の中に貢献している人はなかなかいないと思いました。
これから3日間エンド(歯内療法)漬けです。何とか歯を救える確率を高めるために、そして日本での歯内療法が正しく普及し歯内療法専門医という考え方が認知されるように今後も努力していきたいと感じました。予防+歯内療法で多くの方への患者利益に貢献できると思います。私はそのような考え方で進んでいきたいと思います。