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今日、他院にて根管充填されたMTAを除去しました。MTAセメントは硬化すると結構固くなります。今回はそれを懸命に超音波チップを用いて壊して根管内(歯の内部の神経の管)をきれいにしました。
きれいに汚れたMTAセメントを除去することにより、炎症の起炎物質がなくなり症状が落ち着いてくるはずです。早く良くなってくれることをお祈りしています。
歯内療法専門医という呼び名は日本では本来認められていない言葉です。広告などにも使用してはならないとなっていて細かくいうと難しい言葉です。
ただ、私は多くの先生方からお世話になっていて歯内療法専門医という言葉には慣れていますし、それを目指そうと思っています。
簡単に言うと専門医ですからそれが専門であるということ。(純粋に歯内療法だけを特化して診療し、多くの歯内療法としての難症例をプロフェッショナルとして結果を出す歯科医師)という概念かと思います。
アメリカでは歯内療法専門医という地位は確立しています。日本は皆が同じように診療していて専門医制度も遅れているのでなかなか普及しませんし、問題が多々あります。何とかすべきだとは思いますがなかなか改革というものは日本の風土では進みませんね。
今日は大きい地震がありましたね。下からドン!と揺れて驚きました。
今晩は東京駅近くのビル(オアゾ)にて歯内療法専門医として診療している歯科医師を私の知っている歯科医院へ派遣する話になり、私が間に入ってお互いの顔合わせをしていました。
一般的には矯正診療などは大学から矯正科の歯科医師が歯科医院に訪問して月一回診療したりしているのが結構前から当たり前になっています。それの歯内療法モデルをNPO法人でスタートし始めました。今回は栃木県への派遣依頼のケースです。
この業務が上手くいくことで栃木県の住民の方が質の高い歯内療法を受ける事が可能になります。今後上手くいくかどうかを様子をみていきたいと思います。そして将来的には歯内療法という科が正しく認知され日本国民の歯ができる限り抜歯にならないで(神経を取らないで)保存される事が達成されることを望みます。
今日私は午後からお休みを頂き母校の歯学部の図書館に論文を探しに行きました。理由は受講生8名は分担して5月のペンエンドの初日に論文を集めて持っていく事になっているからです。そして午前の診療を終え大学へ向かいました。はるばる電車とバスを乗り継いで母校に到着したのですが、
何と…図書館が休みでした。
まさに「ショック!」でした。
まあ、久々にバスで母校に行ったので18歳だった学生時代を思い出し「今年一年学生としてやっていく意味を考えた日」になったという意味で良かったかな?と思いました。私は都合良く考えます。何でもポジティブに考えた方が得ですね。
また、一応薬理学に在籍はさせてもらえているので大学の図書館は利用できます。辞めないで良かったとも思えました。
時と場合にもよりますが、辞めないで続ける事も良いですね。
そんな一日でした。
写真は先日、歯がしみるということで訴えで診査した結果、奥の部分にヒビのようなモノが見えるということで当院に紹介させてきた患者さんの歯です。
写真の下の部分から上に向かって亀裂が見えると思います。これがクラックです。歯にヒビが入っている状態です。
この歯は下顎第二大臼歯(前歯の中心から数えて7番目の歯)であり、元々レジンという白い詰め物が入っていて、それを削ってとったのが写真の穴です。その脇から亀裂が入っていました。マイクロスコープ下で慎重にレジンをとったのですが、亀裂を青色に染めてはっきりさせて患者さんにご説明しました。
処置はきれいに削って再度レジンを充填し、最終的にはクラウンと呼ばれる被せもので治療することになりました。これは今後咬み続けることで亀裂がもっと広がっていくのを防止するためです。現状は神経は生きていて生活反応は良好です。しかし将来はもしかしたら神経は死んでしまい根管治療が必要になってくる可能性も十分あります。長期的な経過観察が必要なケースです。
歯内療法の目的は根尖性歯周炎の予防と治療です。
その中でまさに神経を取る前に対応できる予防がこのようなケースです。この歯が長期的に保存されることを祈っている状況です。
今日は3期生のプレゼン見学二日目でしたが、今度私が受講する4期生受講生8名が全員集合してお互い顔合わせをして挨拶をした状況です。これから一年間このメンバーで歯内療法専門医を目標にやって行く事になります。
英語論文をたくさん読み、プレゼン、実習、などなどアメリカの専門医教育を日本で受講する事ができます。あまりにも大変そうですが何とかこなして実力をつけたいと思います。
次回は5月からスタートする予定です。毎月東京と大阪を交互に行き来します。診療も休みがちになりますが、ご理解の程宜しくお願い致します。
今日は都内で研修会でした。PENN ENDO STUDY CLUB IN JAPAN(ペンシルバニア大学歯内療法科専門医プログラムが日本で行われているもの)の3期生の卒業プレゼンを見学しました。そして私は4期生として5月から受講する事が決まっています。
日本にはまだ歯内療法専門医という概念自体が確立していませんが、今回のプログラムを受講する事により米国での歯内療法専門医が2年間かけて受ける内容を1年間で受講する事になります。
これから一年間大変そうですが何とか頑張って日本の歯内療法がよくなるように活動したいと思います。