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日本で診療していると、たまに海外の歯科医院で診療した患者さんが来院される事があります。
先日は上海の歯科医院で根管治療(神経を取る処置)を受けた方が来院されました。
上海では銀歯を被せる事がほとんどないため、比較的高額な白くて綺麗なクラウン(被せ物)を装着する事が多いです。
今回はせっかく白くて綺麗な被せ物を上海で装着したのですが、レントゲン上で根の先端に黒い影のような像が出ていて、細菌感染が疑われる症例でした。なにせラバーダム防湿はしないで根管治療してますからね。根尖性歯周炎になっている可能性が高いですし、治療履歴から怪しいですね。
白くて綺麗な被せ物を削ってはずし、さらに中にはメタルコア(金属の土台)の状態になっていました。メタルコアを除去してみたら写真のような感じでした。
うーん、削り過ぎ・・・。1回目の根管治療でこんなに歯を削ったら折れるリスクが非常に高くなります。きちんとトレーニングを受けた歯科医師がやらないとこのようになる事が多いです。また、すでに部分的に茶色くなっており、感染歯質のようにも見えますのでクラウンを外して良かったなあ・・・。と感じられる状況でした。
まあ、過去の事をどうこう言っても始まらないので、これから再治療を上手くやっていき、無事根尖性歯周炎が治ってくれる事を祈ります。
今日の症例写真です。
被せ物をはずしてみたら歯頚部(歯のつけ根の部分)から折れていました。
メタルコア(金属の土台)を除去してみたらかなり深い部分まで柔らかくなっていて、むし歯で感染している感じでした。
歯が折れている部分を除去したら歯肉のラインより下の位置まで欠損していましたし、むし歯でかなりの健康な歯質を喪失していましたので、残念ながら今回は抜歯をしても良いのではないか?とご提案して治療は中止しました。
古い根の治療をしてある歯はぐらつきなどが無くても今回のようにかなり悪くなっている事があります。下手したらいきなり抜歯になってしまうこのような場合こそ、歯内療法は非常に重要だと思わされます。
患者さんが初診で来院された日の術前デンタルX線写真です。
いわゆる何度やっても治らなくて転院してきた患者さんです。
手術時のデンタルX線写真です。
外科的歯内療法では根の先端部を切断します。
骨を削るので大きいX線透過像(黒く抜けた像)を認めます。
今日は術後3年経過したので年に1回の経過観察に来院して頂きました。
だいぶ黒い像が白っぽくなってきていますね。治癒して骨が再生してきている状況かと判断されます。
基本的に歯内療法の予後は最低4年は確認する必要があると言われています。
当院では歯内療法専門医として、責任もって根尖性歯周炎についてはフォローアップさせて頂きます。
クラウン(被せ物)を外して、むし歯の部分を削っていったら歯がほとんど失われて、根だけになった状態の歯の写真です。
このように歯の体積が相当ない場合はラバーダム防湿法を行う場合の歯にひっかけるクランプという金属が上手く歯にかからない時があります。そのような場合には歯肉にラバーダム防湿のクランプをかけて、何がなんでもラバーダム防湿をおこなって根管治療を行います。
正しい根管治療はラバーダム防湿をしないで行う事はあり得ません。ラバーダム防湿をしないで根管治療をすると歯の内部に細菌感染を起こしやすくなるため、根の治療をするのであれば、最低でもきちんとラバーダム防湿をする歯科医院でやりましょう。
ラバーダム防湿が出来ないほど歯質が喪失した歯は基本的に抜歯になります。
麻酔してラバーダムかけて仮封を外したら軟化象牙質だらけ。軟化象牙質をどんどん削っていったら歯質がかなり喪失してしまいました。
さらに口蓋根管内にはキラリと光るものが・・・。
破折ファイルですね・・・。
以前の治療時に折れてしまった器具です。でもこれなら取れそうです。
でもその先に穿孔もありそうです・・・。
うーん・・・。費用対効果がかなり悪そうな症例です。
とりあえず再根管治療はできそうなのですが、補綴がきちんとできるか?疑問でしたので処置は中止しました。紹介状を書いてもらったかかりつけ歯科医院の先生とよく相談するようにお伝えして終了。
過去にやった根管治療の歯って、なかなか難しいんですよね。歯内療法しかやらない歯内療法専門医(Endodontist)でも難しいんだから、普通にGPの先生がやったらどうなるんでしょう・・・。
今日の治療患者さんで珍しい症例がありました。
近心(手前側)の根管(神経の管)が綺麗に3つに分かれている症例です。大抵はMB,MLの2根管かMBとMLが繋がって1根管になるのですが、今回は独立した3つに神経の管が分かれていました。真ん中がMMと表記される根管です。
今回はなかなか治療が大変でしたが、上手く治ってくれれば良いですが・・・。
お盆休み明け初日の診療が無事終わりました。休み明けにも関わらず初日から外科的歯内療法の手術がありました。
同じ勉強会に所属している歯科医師も見学に来てもらいお手伝いしてもらったので、何とかスムーズに手術が終了しました。
今日の症例は左上の小臼歯で普通に再根管治療でやり直しをしても症状が引かず、難治化していると思われる歯でした。外科的歯内療法の時はマイクロスコープを使用する事で明らかに成功率が上がります。今まで治らなかった場合でもかなりの確率で治癒します。
今日の患者さんも症状が落ち着いて3ヶ月後に治癒している事が確認できる事を祈っています。
最近、今まで紹介していなかった歯科医師から紹介されてくる患者さんがチラホラ出てきています。当院は基本的にかかりつけ歯科医院からの紹介状がないと受付けない診療システムの歯内療法専門の歯科医院です。
理想はアメリカのように全てのかかりつけ歯科医院の歯科医師が難症例や難治化(なかなか簡単に治らない状態)した症例は専門医に紹介するという流れです。
ただ、実際に患者さんからよくよく聞いてみると、「専門医の先生に診てもらいたい」とか、「一番良い方法は何ですか?」とか「一番治る確率が高い選択をしたい」とか「先生だったらどうしますか?」とか、まあ色々と言い回しがありますが、患者さんからかかりつけ歯科医院の歯科医師に何かしらの意思表示をしてから紹介してもらう手続きをする場合が結構見受けられます。
これは別にかかりつけ歯科医院の先生を悪く言う意図はないのですが、ルーティンで全ての患者さんに専門医を紹介するのって結構大変なんですよね。
「専門医について」や「なぜ外部に委託しないといけないのか?」などなどいずれにしてもなかなかの説明が必要ですし、ましてや他の医療機関に紹介するとメールしたり紹介状書いたり色々と手間がかかります。その割にメリットもあまりないと考えられる傾向はあるかもしれません。
医師も歯科医師も日々忙しい中で診療していると思います。一旦ルーティンになってしまえば良いのかもしれませんが、全ての歯科医院がそうなっている訳ではないですし、こちらからそれを期待するのも難しいかもしれません。
一つ確実に言える事は、患者さんには歯科医院を選択する権利がありますし、歯科医師もそれに対して真摯に応える義務があるという事です。
言いづらいかもしれませんが、かかりつけ歯科医院の担当医に勇気を出して「根の治療は歯内療法専門医を紹介してもらえませんか?」って聞いてみるのも良いかもしれません。
先日、AAE(アメリカ歯内療法学会)の年会費を支払った投稿をしましたね。
その時に年会費の請求書が送られてきてて、封筒内にはマグネットが入ってました。
75周年みたいですね!
アメリカの歯内療法の会が75周年か〜・・・。単純に凄いなあと思いました。
所属している勉強会でも古い文献を読む機会が多くありますが、欧米の歯内療法のレベルって昔からなかなか凄いですし、今も変わってない事が沢山あります。
日本の場合は健康保険制度が仇となり、当たり前の処置が出来る環境ではないので、根管治療が上手くいかず、根尖性歯周炎の有病率が非常に高くなっている状況だと思われます。
まあ、私も昔は同じでしたが、「ほとんどラバーダムなんて使用しないで細菌だらけの口腔内を触ったら、そりゃ細菌感染するよなあ〜・・・。」って今なら冷静に考えられますが、当たり前に行われている日々の日常って異常な事に気付かないんですよね。これって凄く怖いことだと思います。